肉盛溶接とは、母材表面に硬化、耐食、補修、再生などの目的に応じた所要の組織と寸法の金属を溶着する方法です。母材同士の接合ではなく、母材の表面に目的に応じた金属を溶着するのが特徴です。
肉盛溶接は、母材表面を硬化させたり、耐食性の向上、母材の補修・再生など、それぞれの目的にあった金属の溶接材料で母材表面にビードを置きます。
当社では主に母材の修復として取り扱っています。
例えば、左写真の様に陥没してしまった箇所に金属(フィーディングワイヤーと呼ばれる細い金属棒)を溶かして流し込み、修復します。
この穴の大きさは0.44×0.40です。
金属を流し込んだ後です。
山と谷がが重なると谷のところでス(直線の空洞)ができてしまうので、場合によっては肉盛後に空打ちをして埋めます。
基本的には母材と同材料を溶接するのが良いですが、材料によってはクラック(溶接割れ)が入りやすいため、他の材料で行うこともあります。
溶接後、研磨し仕上げをすると、左写真の様に穴がほとんど分からなくなりました。
この境界線はレーザーの熱で母材が溶けることにより、縁が凹んで出来た境目です。
当社ではレーザー溶接機を採用しておりますので、高精度な肉盛溶接が可能です。
細かな溝や穴の側面、内角の隅など様々な部分に適用できます。
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